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物語以上に奇妙な世界だ/CNN

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時に笑わせる挑発的な作品だ/テレラマ

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本年度最も恐ろしい映画

フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング

第73回 ヴェネツィア国際映画祭 正式出品

第41回 トロント国際映画祭 正式出品

第29回 東京国際映画祭 正式出品

第60回 ロンドン映画祭 正式出品

1952年オーストリア・ウィーン生まれ。

ウルリヒ・ザイドルはドキュメンタリー作家として、「Good News」(90年)、「Animal Love」(95年)、「Models」(98年)などで数多くの賞を受賞し華々しくキャリアをスタートさせる。5作目となる『予測された喪失』(92年)は、1993年の山形国際ドキュメンタリー映画祭のコンペティション部門に招待され優秀賞を受賞し、初の長編フィクション『ドッグ・デイズ』(01年/(国内:06年にダゲレオ出版/イメージフォーラム配給)では、ヴェネチア国際映画祭で審査委員特別賞を受賞する。設立した自身のプロダクションの初製作作品となる「Import Export」(07年)は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、『パラダイス3部作 愛/神/希望』(12年/(国内:14年にユーロスペース配給)では、同年のカンヌ、ヴェネチア、ベルリン三大映画祭のコンペティション部門に選出される快挙を成し遂げる。前作「In the Basement」(14年)でドキュメンタリーに回帰し、最新作『サファリ』(16年/(18年サニーフィルム)では、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、そして、東京国際映画祭ワールドフォーカス部門をはじめ、世界各国のドキュメンタリー映画祭で大きな衝撃を与えている。

Ulrich Seidl

ウルリヒ・ザイドル

映画監督/作家/プロデューサー

2016「SAFARI」| 2014「In the Basement」| 2013「PARADISE: Hope」| 2012「PARADISE: Faith」| 2012「PARADISE: Love」| 2007「Import Export」| 2006「Brothers, Let Us Be Merry (short)」| 2004「Our Father (filmed stage play, Volksbühne Berlin)」| 2003 「Jesus, You Know」| 2001「State of the Nation」| 2001「Dog Days」| 「1998 Models」 | 1998「Fun Without Limits (TV)」| 1997「The Bosom Friend (TV)」 | 1996「Pictures at an Exhibition (TV)」| 1995 「Animal Love」| 1994「The Last Men (TV)」| 1992「Losses To Be Expected」| 1990「Good News」 | 1989 「Krieg in Wien (co-directed with Michael Glawogger)」 | 1984「Look 84 (fragment)」 | 1982「The Prom (short)」| 1980「One Forty (short)」

Filmography

“合法的”な殺戮の楽園アフリカ

合法でお金を払えば全て許されるのだろうか?

現在、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国でトロフィー・ハンティングを許可している国は24カ国あり、毎年18,500人のハンターがアフリカを訪れ、年間約217億円消費している。また、毎年ラスベガスでは、世界32カ国で600頭以上の動物の狩猟権がオークションにかけられる、“アルティメート・ハンターズ・マーケット”が開催され(主催:サファリ・クラブ・インターナショナル)、5日間で3億円以上の収益を記録している。オークションでは、養殖された希少価値の高いハイブリッドな動物も競られていて、トロフィー・ハンティングに対する社会的批判は強まっているが、ハンターは毎年増え続け、ハンティングで得られる収益は、野生動物保護管理に重要な貢献をしていて、合法的且つ論理的に行動するハンターはその重要な役割を担っていると同会は主張する。

Trophy Hunting

人間の倫理の境界線

炙り出される狂った人間の倫理観

2015年、SNSに投稿された1枚の写真が世界を怒り狂わせた。そこには、弓を持ち、誇らしげな顔をするアメリカ人歯科医師と、今まさに殺されたばかりのライオンの姿が写っていた。獲物の毛皮や頭だけを目的に動物を狩猟するレジャー、“トロフィー・ハンティング”は、現在アフリカ諸国の一大観光資源となり、野生動物が合法的に殺されている。本作品はナミビアでハンティングをするドイツとオーストリアからのハンターたち、ハンティング・ロッジを経営するオーナー、そして、サファリをガイドする原住民たちを追う。ハンターたちは悪びれることなくハンティングへの情熱を語り、ロッジのオーナーは地域への貢献とビジネスの正当性を主張し、原住民は黙々と毛皮を剥ぎ、肉を解体する。

前作『パラダイス3部作』「愛」、「神」、「希望」、それぞれの作品が同年の世界三大映画祭コンペ部門に選出される偉業を成し遂げたオーストリアの鬼才ウルリヒ・ザイドルが、独自の映像メソッドをもちいてこれまで決して紹介されることがなかった“トロフィー・ハンティング”の実態を描き出す。

Introduction

STORY

世界を震撼させた

“トロフィー・ハンティング”の実態

人はなぜ不必要に動物を“殺す”のか?

野生動物の楽園、アフリカ。茂みに身を隠しハンターは息を潜める。風下にいることを確認しながら獲物との距離を詰める。スコープを覗き込むハンター。息を殺す。高鳴る鼓動を感じる。1秒、2秒、3秒、4秒、5秒…。乾いた草原に発砲音が鳴り響く。“ドサ”。大きな動物が倒れこむ音が聞こえる。仕留めたばかりのキリンが力なく地に横たわり、ゆっくりと長い首を振る。その横では、ハンターたちは歓喜にあふれ、妻を抱きしめ、涙を流しキスをする・・・・・